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札幌コンサ-トホール「キタラ」オープニングシリ-ズ  札幌室内歌劇場第16回公演 
オペラ「月の世界」全3幕 日本語上演

◇日時◇ 09/14(日) 14:30開演
◇会場◇ 札幌コンサ-トホール「キタラ」小ホ-ル(中島公園駅)

 札幌コンサ-トホール「キタラ」オープニングシリ-ズ 

札幌室内歌劇場第16回公演 
 
オペラ「月の世界」全3幕 日本語上演
J.ハイドン作曲、C.ゴルド-ニ原作、岩河智子訳詞、構成、編曲
 
 
 
 
■日時:
1997年9月10日(水)18:30開演
1997年9月12日(金)14:30開演
1997年9月13日(土)16:30開演
1997年9月14日(日)14:30開演
 
■ところ:札幌コンサ-トホール「キタラ」小ホ-ル
■料金:全席指定一般4,000円、支持会員3,600円、ペア券7,500円、高校生以下2,500円
■チケット購入・お問合せ:オフィス・ワン 011-612-8696 
■主催:NPO法人札幌室内歌劇場
■助成:五島記念文化財団
■協賛:JAL日本航空
■後援:札幌市、札幌市教育委員会、(財)道銀文化財団、北海道新聞社、、
    北海道二期会、音楽家協会
■Special Thanks:札幌大谷短期大学、札幌大谷高等学校、萩原整骨院
 

 

■出演:
  • 則竹正人(Bar)/頑固な金持ちの老商人、ブォナフェ-デ
  • 川越吾弥子(Sop)/ブォナフェ-デの美しい娘、姉フラミ-ニア
  • 萩原徳子(Sop)/ブォナフェ-デの美しい娘、妹クラリ-チェ
  • 遊佐悦子(Mezz)/ブォナフェ-デのかわいい小間使い、リゼッタ
  • 浅里慎也(Ten)/クラリ-チェを愛する天文学者、エックリ-ティコ
  • 石田まり子(Mezz)/フラミ-ニアに思いを寄せる騎士、エルネスト
  • 渡辺ちか(Sop)/リゼッタに惚れるエルネストの従僕、チェッコ
  • 加藤幸恵(Sop)/エックリ-ティコの弟子、ガブリエル
  • 成田潤子(Sop)/エックリ-ティコの弟子、ウリエル
  • 時岡牧子(Sop)/エックリ-ティコの弟子、ラファエル
  • 村澤徳子(Sop)/月の女神
  • 合唱/谷地田みのり、山内紀子、石山由美子、平山千寿、遠藤耕友、森本諭
 ■オーケストラ:
  • フル-ト/蠣崎路子
  • ヴァイオリン/富岡雅美
  • ヴィオラ/多賀白(客演)
  • チェロ/川崎昌子
  • ピアノ/浅井智子
  • チェンバロ/後山美奈子
  • チェレスタ/須藤尚美

■スタッフ

  • 音楽監督/岩河智子
  • 演出/中津邦仁
  • 舞台監督/月居卓司
  • 舞台美術/三宅景子
  • 照明/吉田茂夫
  • メイクアップ/藤原得代
  • 衣装/白戸晴美
  • 宣伝美術/寺田きよみ
  • コレペティトゥ-ル/太田倫子、鎌田志保
  • 製作/オフィス・ワン

  

■オペラ「月の世界」とは
○ハイドンは、20数曲のオペラを作曲しました。そのうち十数曲が現存しているのですが、
  「月の世界」をはじめ、どれも上演されることは非常に稀です。
○今回の上演にあたっては独自に趣向を凝らしました。まず伴奏を小さな編成に編曲し直
 しました。しかし、単なるスケ-ルダウンではありません。チェレスタなども取り入れ小編
 成なりの魅力を作り出しました。
○また、スト-リ-の展開に合わせ、いくつかの曲を挿入しました。加えた曲は、「天地創
 造」から“天使の3重唱” “アダムとイブの2重唱” さらに、“びっくりシンフォニ-” “セレ
 ナ-デ” “皇帝”です。
○訳詞は、札幌室内歌劇場のオリジナルです。喜劇ということもあり、時代を無視した言
 葉も出てきます。
○以上のように手を加えましたが、馬鹿馬鹿しいお話はオリジナルそのままです。交響曲
 の父ハイドンはこんなオペラを作る作曲家だったのです。
 

 

 

■オペラ「月の世界」のあらすじ
プロロ-グ
 「びっくりシンフォニ-第2楽章」に岩河智子が作詞した「オペラの世界」。オペラが出来上がるまでを歌にしました。
 
第1幕1場 エックリ-ティコの天文観測室
★天文学者エックリ-ティコ
天文学者エックリ-ティコは、弟子達と熱心に月を観測している。そこに現れた金持ちの
 老人ブォナフェ-デ。エックリ-ティコに勧められるままに天体望遠鏡を覗く。その天体
望遠鏡には仕掛けがしてあり、妙な光景が次々と見える。ブォナフェ-デはそれが月
の世界だとすっかり信じ込む。
★男達の決意
エックリ-ティコの友人エルネストがやって来る。彼もブォナフェ-デの娘フラミ-ニアに思
いを寄せているのだが、ブォナフェ-デに阻まれ、思いを遂げられずにいる。また、従僕
チェッコもブォナフェ-デの家の女中リゼッタに恋しているのだ。エックリ-ティコは、3人
で力を合わせ、それぞれのの思いを達成しょうと策略を企てる。
 
第1幕2場 ブォナフェ-デの家
     ブォナフェ-デ家の事情
一方、ブォナフェ-デの留守宅では二人の姉妹がおしゃべりをしている。頑固な父親が
いては結婚もできないと心配なのだ。
 家に帰ってきたブォナフェ-デが、お転婆な娘達の愚痴を言っていると、リゼッタがやっ
 て来る。ブォナフェ-デはさっき眺めた月の世界の様子をリゼッタに語り、リゼッタへの
 愛を告白する。リゼッタは、ブォナフェ-デに調子を合わせるが、実は彼の財産を目当て
 にしているのだ。
     計画実行
 ブォナフェ-デがリゼッタのことで鼻の下を延ばしていると、エックリ-ティコが弟子達とや
 って来る。彼は月の皇帝から招かれたと言い、ブォナフェ-デにも月へ行くための体を
 軽くする薬を飲ませる。実はそれは単なる眠り薬。弟子達は眠った、ブォナフェ-デを
 エックリ-ティコの家に運んでゆく。
 おかしな様子に駆けつけたクラリ-チェとリゼッタ。ブォナフェ-デが死んでしまったのかと
 びっくり。
 しかし、エックリ-ティコがブォナフェ-デの遺言状を読み上げると途端に元気になり、生
 きている喜びを歌い上げる。まったく現金なものです。
 
第2幕 エックリ-ティコの家の庭
★月の世界
月の世界にしつらえたエックリ-ティコの家の庭。寝ぼけるブォナフェ-デに、皆でここが
月の世界であると信じ込ませる。喜ぶブォナフェ-デに皇帝の使者達が月の礼服を着
せる。
     月の皇帝の登場
ブォナフェ-デは皇帝に、恭しく挨拶をする。しかしこの皇帝、実はチェッコが変装してい
るだけあって、少々偏屈。
エルネストも「金星」に変装して登場。ブォナフェ-デは、エルネストにそっくりとは不思
議なことだと思いつつ、彼の言葉を信じる。
     素晴らしい世界
何が起きても月の世界なのだからと、疑うことのないブォナフェ-デ。月の素晴らしさ
歌う。
     リゼッタとの再会
 リゼッタが無理やり連れてこられる。リゼッタは主人のブォナフェ-デが、ここは月の世
 界だと言い張るので、調子を合わせる。
     チェッコのプロポーズ
皇帝(実はチェッコ)が登場。リゼッタにプロポーズする。男達の計画を悟った賢いリゼッ
 タは皇帝のプロポーズを受け入れる。
     娘達の到来
さらに娘達が「月の世界」にやって来る。皇帝の命ずるままに、父親の目の前で恋人と 
 腕を組む娘達。皇帝の言葉に逆らえないブォナフェ-デは、文句も言えない。
★載冠式
リゼッタの載冠式が始まる。続いて娘達の結婚式。ブォナフェ-デは訳もわからぬうち
に、金庫の鍵を持参金として巻き上げられ、娘達の結婚に立ち会わされてしまう。
     発覚
まんまと結婚を成し遂げた3組のカップル。しかし、月の世界はいんちきだったと知って
 怒り狂うブォナフェ-デ。皆は赦しを乞いながら逃げ惑う。
 
第3幕 エックリ-ティコの家の一室
★押し問答
ブォナフェ-デを説得する3人の男。エルネストは、自分は身分のある立場だから決し
て夫として不足ではないはずと言い、エックリ-ティコは身分を捨ててまでと言い、金庫
の鍵も返す。チェッコはひれ伏す。
     和解
ついにブォナフェ-デも折れて、月の世界のように平和にすごそうと皆を許す。皆もや
ってきて
それぞれに喜ぶ。最後にリゼッタが「私も玉座を降りて、台所へ戻ることにしましょう」と
締めくくり、幸せな大合唱が始まる。

 

 

 
 
 
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