piccola: 2010年8月アーカイブ

読書は心の・・・

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 図書館のないある村が本の寄付を呼びかけたところ、全国から3万冊もの本が集まった、というニュースがありました。

 
コンサートや公演で様々な町に行くのですが、ある小さな町での公演の時のこと。
その日の公演会場は町の公民館で、そこには図書館も併設されていました。日ごろよく図書館を利用する私はこの図書館の様子を見たくなり、空き時間にちょっと覗いてみました。すると休日ということもあってか子供たちでいっぱい!しかし蔵書はさほど多くはありませんでした。
それでも書棚を前に、背表紙の文字を追いながらあれこれ吟味して本を手に取る子どもたちはとても楽しそうでした。もっと多くの本と出合うことが出来たら、この図書館という空間はもっともっと夢いっぱいになるだろうに・・・。そう思って楽屋に戻ったのでした。
一方で、本が部屋を占拠して困る、売るか捨てるかしなければ大変でござるという人も多いのです。本のリサイクルショップもあちこちにあり、利用する方も多いことでしょう。
“こういった方々の本を集めたら立派な図書館ができるのではないか?”とふと思ったりするわけです。
私は読書が好きで、面白いと思う本があると「この本は面白いから絶対読むべし!読まなきゃ損!いや読まなきゃ非国民!」と家族や友人に半ば強引に勧めることがままあるのですが(被害者のみなさん、ごめんなさいね)、そんな私のような恩着せがましい人にとっても、自分の勧めたい本を置くことができるスペースがあれば嬉しいものです。
 
 「読書は心の冒険である」
ある方がこう仰っていたのを今でも覚えています。