♪てんてんてんまり♪

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NHKにチャンネルをあわせると、童謡が流れていることがあります。私の記憶が確かなら、それは「みんなのうた」とは別に「童謡」のコーナーになっていたような・・・
画面にはその歌にちなんだ風景が映され、作曲家やその歌の成り立ちなどのテロップが出る、というふうに名曲アルバムのようなつくりです。
はじめは「みんなのうた」だと思っていました。『ようやく大人も子供も知っている歌を流すようになったなぁ。これぞまさに「みんな」のうた!不祥事続きだったけど、ようやく人の心を掴むことを思い出したのね』・・・ああ、勘違いでした。
それはさておき、昨日テレビをパチッとつけるとまた「童謡」の時間。流れていたのは“鞠と殿様”。“鞠と殿様”といえば中山晋平、中山晋平といえば・・・そう、札幌室内歌劇場の編作オペラ「中山晋平物語」ではありませんか!!昨年札幌と東京で公演したのでご覧いただいた方もいらっしゃることでしょう。この中で“鞠と殿様”は前半で歌われる楽しい部分。歌い演じていてウキウキする部分です。
テレビでは児童合唱のかわいらしい歌声でノーマルに歌われていました。パッカパッカと馬の歩くようなリズムにのせて。微笑ましい、まさに童謡といった感じです。
では“中山晋平物語”ではどうかというと、歌詞のストーリーをしっかり浮き立たせるように編曲されています(音楽之友社「岩河智子編作・おとなのための童謡曲集2」をご覧下さい)。鞠がコロコロと転がっていく様子、殿様のお国入りなど、あかいみかんになるまでのドラマを身振り手振りで表現してゆきます。
童謡ってすごい。年齢を問わず誰でも口ずさむことができる。さらに工夫すればぐっと立体的にもなる。飛び出す絵本のようだなあ。

さてさて、編作オペラ「中山晋平物語」がついにCD発売になります。
中山晋平の童謡や民謡などでつづられた、札幌室内歌劇場のオリジナル作品です。
皆さん、是非聴いて下さいね!只今予約受付中です!!