WBC観戦記

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王ジャパンの世界一決定に、日本は大いに沸き上がりました。

小学生の頃の私はプロ野球中継を見ながら学校の宿題をし、試合終了後はスポーツニュースをチェック、翌朝新聞のスポーツ欄を切り抜き、登校する、という毎日。もちろん野球雑誌を愛読していました。もし男に生まれていたらプロ野球の選手になりたかったはずの私。WBCには当然アツくなりました。

決勝戦は21日の祝日。手帳を開いてみるとその日は予定ゼロ。
「よし、この休日を王ジャパンに捧げようではないか!」
さてどこで応援しようか・・・優勝の瞬間を大勢の人たちと分かち合いたい。スポーツバーにしようか、それとも他にどこかあるかなあ、なんて考えているうちにプレイボールが迫ります。決勝戦の放送は日本テレビ、まずは日本テレビ前からスタートしよう。さっそく汐留の日テレ前へ。思っていたより小さい画面でしたが徐々に人も集まり、観戦ムードが高まってきました。初回の得点と松坂投手の好投で“これはいけるぞ!”と気合の入った私は、ラジオを聴きつつ新橋駅前のキムラヤに移動。液晶画面のいい映像で新橋のサラリーマンと観戦。相変わらず日本の好調は続き「よし、いいぞ!」という、サラリーマンと店員と私の声が店内にこだまします。アンダースローの渡辺投手がキューバ打線をかっちり抑え、優勝の二文字がちらつき始めたので、いよいよ最終観戦地点の有楽町ビックカメラへ移動。もちろんラジオを聴きつつ・・・ん?この歓声は?キューバに巻き返しをくらっているではありませんか。移動も早足から駆け足に!
急いで駆けつけたビックカメラはさすがの人だかりでマスコミのカメラも沢山集まっています。着いたときは7回。日本選手の守備にミスがポロポロと出ていました。あちこちから「大丈夫だ、落ち着け」という声があがります。日本ハムファイターズのミニメガホンを握る私の手にも緊張の汗が・・・
無事にキューバの攻撃を乗り切り、イチローのヒットで得点を追加しはじめ・・・あとは皆さんよくご存知の通り。大塚投手が三振を決め、見事優勝!バンザ〜〜〜〜イ!!私も心の中で王監督を胴上げしました。
くるりと振り返ってみると、店内は人の通る隙間も無いくらいの人だかり。「通路を空けて下さーい」という店員さんの声は歓喜の声にかき消されていました。
その後早速祝杯をあげたのは言うまでもありません。

いつまでもこの余韻に浸っていたいけれど、明日からはいよいよパリーグが開幕。
私も気持ちを入れ替えて、しっかりプロ野球の応援体制に戻ります。
あ、もちろん歌も歌いますよ・・・