黒塗り車行列をなす

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今日、いつも通る道を歩いていたらどうも様子がおかしい。なんだかモノモノしい。
そこはもんじゃ焼きで有名な月島の西仲通りのあたり。昔ながらの商店街で、脇道に入ると下町風情の町並みがまだ残されています。しかしそんな庶民的な地域が何だかおかしい。黒塗りの車が何台も何台も止まっている。しかもきちんと縦列駐車。クラウン、セルシオ、ベンツ、センチュリー、BMW等等が見事に黒光りして、まさにご主人を待機中といった状態でした。
“ここは銀座か?いや月島・・”その筋の皆様の集会だったらちょっと恐いなぁと思って急ぎ足になった頃、警備員の姿が見えました。そして彼が持っていた看板は「新築ビルの内覧会はこちらです」・・・やはりVIP車だったのですね。ちょっと安心。

このところ、この界隈はボコボコとマンションが建築され、日当たりの悪い街になりつつあります。秋のオペラ公演が近くなり北海道滞在日数も多くなると、久しぶりに見る近所の街並みの変化に驚くことも多いのです(特に今年は)。「こんなところに、いつの間にマンションが出来たの??」という驚きを、年に何度もするわけです。
さて今日内覧会があったのは、幾分完成まで時間がかかっていた建物で、おそらく4階くらいまでがオフィス、その上が住居というもの。しかし時間がかかって出来たというだけあって(?)建物の顔つきがあかぬけているというか、他とは一線を画しています。何か違うと思っていたらこのような方々向けのオフィス空間だったのですね。

それにしても大きなマンションが建つと街並みは一気に変貌するものです。街路樹が整然と植えられ、歩道もタイル貼りできれいに整備され、コンビニまで出来てしまう。月島近辺は他にも周辺を変貌させたマンションがニョキニョキと建ちました。雑然としていたところが突然ハイソな街並みに変わり、住民が急に増えるのですから本当にビックリします。
江東区もマンション建築ラッシュで人口も増加、小学校が足りない状況だと聞きます。

でもいつ大きな地震が来てもおかしくないといわれているのに、こんなに高い建物が次から次にできてしまって、なんだか現状に逆らっているような気がしないでもない。
そういえば、姉歯物件やシンドラー社製のエレベーターのその後はどうなのでしょうか?