アンサンブル

|
社会生活は一人では成り立たない。
自分がいて相手がいて、そこにコミュニケーションが生まれ社会が出来上がる。自由で個が尊重されている今ではちょっと忘れがちなことかも知れません。いじめ問題がニュースのトップを譲らない今日この頃。連日報道される自殺のニュースに、歪んだ大人と子供の関係、歪んだ社会を感じずにはいられません。

話は変わりまして、9日から12日まで野球のアジアシリーズが東京ドームで行われていました。もちろん4日間東京ドームに通いました。皆勤賞!!
野球、特に今年の日本ハムファイターズの試合を見ているとチームワークの凄さを感じます。個々の技術、実力は当然必要な要素。しかしそれだけでは団体スポーツは成り立ちません。一点を取るためには送りバントがあれば犠牲フライだって必要なわけで、その場面で自分がどういう仕事をするかが要。ちょっとのチャンスをものにするプレーは選手間の信頼関係を見ているようで、その気迫あるチームプレーにファンならずとも心に響くものがあったのではないでしょうか。

そうです、オペラも同様なのです。歌手それぞれがただやみくもに歌っていたのではアンサンブルは成立しません。音色や発音などなど、常にバランスに気を配らなければ美しいハーモニーにはたどり着けない。ここでもやはりチームワークなのです。ひいては信頼関係なのです。

チームワーク・・・相手のことを思いやる心がなければ成立しません。“学校”は大人(先生)も子供(生徒)もいる空間。その中で現在起きている問題はそのまま大人の社会を反映しているのかもしれません。

さて来たる11月29日、30日に公演する「唱歌の学校」はまさにアンサンブルが結集された作品。音楽に加え、演技も見せ場がいっぱい。札幌室内歌劇場のチームワークを発揮すべく、本番に向けて稽古が進んでいます。
29日はまだチケットをご用意できるということなので、ぜひ「唱歌の学校」にご来場下さい!!!