コレクション

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趣味として集めること。収集。(広辞苑)

“なんでも鑑定団”でおなじみのおもちゃ収集家、北原照久さんがこのように言っていました。
「コレクションとは、人間のみが行う文化的な営みである。」
“文化的”。なんと素晴らしい響き!
自分ではこれはいいと惚れ込んでせっせと集めたモノ。時々取り出して並べてみては一人でニンマリとしてしまうモノ。しかし関心が無ければ余計なモノ・・・家族から白い目で見られた経験をお持ちの方もきっといらっしゃるはず。しかし、これは文化的な営みなのです!「こんなものに興味をもって集めちゃったりして、自分っておかしいかなぁ?」と自身に疑心暗鬼だった皆様、ご安心下さい。文化的営みですよ、自信を与えてくれるではありませんか。
で、私がひそかに集めているもの・・・あります。ありますが、これはあまり自慢できない。何故なら一応規則では持ち出ししないように言われているからで・・・。
それは、飛行機の“安全のしおり”。
シート前ポケットに入っている固めのつるつるした紙、あれです。航空機会社、機体、機種によって違っていて、安全のためのマニュアルが写真で示されているものもあればイラストのものもある。また外国の航空機会社ではイラストの表情もリアルでおもしろい。さすがに鼻も高いし足も長い。目の色も違う。さらに安全のしおりの大きさや折り方もそれぞれ。色使いにも個性があります。そんなこんなで出来るだけいろいろな安全のしおりが見たい私は、身近で旅行に出かける人がいるときには(特に海外)「他には何もいらない。安全のしおりがほしい!」とアピールするわけです。

国内線では短距離路線のものがなかなか手に入らない。新幹線など他の交通機関が便利だったりするので、近くにありながらなかなか手が届かない高嶺の花というかなんというか。そして数年前に日本の空から消えてしまった日本エアシステムのものは、今となっては宝物です。

不景気の航空機業界には本当に申し訳ないコレクションです。ごめんなさい。でも安全のしおり愛読者なのは間違いないので、何かの時には必ずや安全に協力しますから・・・お許しを。