さっぽろ雪まつり『雪の国のアリス』公演終了

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 札幌室内歌劇場が制作に携わりました「雪の国のアリス」公演が無事に全日程を終えました。札幌室内歌劇場からは制作のほかに作曲家、歌手、ピアニスト、そしてオペレッタの子どもたちと指導のメンバーが参加。氷点下の寒さが続きましたが、連日多くのお客様に足を運んで頂いたことは大変有り難く、感謝の気持ちでいっぱいです。  
 
 4年の構想を経て決まったのは史上初となる人形オペラの上演という一大プロジェクト。100名を越える大所帯となるプロジェクトの総監督は人形劇師・沢則行さん。オペラ「イオランタ」「アマールと夜の訪問者」の演出を手がけて下さった方です。またそのときに共演した人形使いの方々も参加しておりここで嬉しい再会!!ほかに札幌で活動を続ける様々な分野のアーティスト、エキスパートの皆さんとの出会いもありました。
 公演が実現するまで、関係者それぞれがあらゆる方面で努力を重ねていました。企画、制作はもちろんのこと、雪像制作、人形制作、音響、照明など、各セクションが氷点下の環境で最大限のパフォーマンスをするためには・・・誰もがそれぞれの難題に立ち向かいながら持てる力を注ぎ込む。失敗は出来ないという緊張を抱えつつも、諦めることなく進んでいる姿を見なかった日は一日たりともありませんでした。
 暖気に悩まされながらも開幕二日前に雪像が完成。ようやく姿を現した真っ白なステージ。そこに次々と運ばれる大きな人形たち。歌手、楽器奏者が加わり全体が音楽と光で満たされていく・・・そうして大雪像は全員の力を結集した唯一無二のステージとなりました。わずか8分に様々な要素が凝縮された「雪の国のアリス」は、日々変化する天候も相まって毎回それぞれに思い出深いものになったのです。  
 
 《プロが動くのは金ではない。彼らは金の帳尻を合わすことはできる。それよりも、夢で動きたいのだ。夢が最大限のモチベーションなのである。》(野地秩嘉・著「イベリコ豚を買いに」)
 夢が人の心を動かす。動かされた人が持てる技術と知恵を注ぎ込み、その力が結集されて大きなものを生み出す。夢は子どもだけが憧れる幻想ではなく、まさにモチベーションなのだということを実感した日々でした。同時に突き進む姿にはそれまで歩んできた人生や未来への願いも見えたりするもの。夢の実現で獲たものは、何よりも素晴らしい人たちとの出会いだったように感じています。  
 
 
*今公演を追ったドキュメンタリー番組が放送されています。
BSフジ『一滴の向こう側』毎週土曜日22:00~
第24回 「雪まつり史上初・・・大雪像の上で挑むオペラ」(2月7、14、21、28日の4回)
下記ホームページから放送を視聴できます。
http://www.bsfuji.tv/itteki/archives/24.html