2019年3月アーカイブ

パリでのこと

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  先月の終わり頃、パリへ行ってきました。異文化に触れると感じることがたくさんあります。乗り物、お店、レストラン、ホテル・・・全てにおいて自国とはルールが異なり、いろいろ挑戦してはうまくいったりいかなかったり。そういった経験が旅の記憶にもなります。

 パリは古い建物が多い街。100200年など当たり前。歴史と現在が溶け合う街です。だから古いものもとても大切にする雰囲気があります。

私は蚤の市や古本屋などに行くのが好きなのですが、今回は探し物があり、パリ市内にある古着のお店に行ってみました。そこは量り売りというスタイル。衣類の量り売り、と聞くと雑に積み上げられたイメージがあるかもしれませんが決してそうではなく、見やすくきれいに陳列されています。そしてどこかオシャレな雰囲気。服や靴、バッグ、手袋などファッション小物もいろいろ。あれこれ手に取ってみると、かなりヨレた靴やシミのついた革のバッグやら、日本では到底お店に引き取ってもらえないような使い古したものまでもが売られています。でも売られているということは買い手もいるということ。特に若い人たちがお気に入りを見つけるためにあれこれ手に取ったり、その場で試着をする姿もありました(試着室はないので)。なんとも楽しそう。きっと上手に自分に取り入れていくのでしょう。街行く人々を見ていても流行で身を固めている人にはあまり出会いません。古いもの使うこと、新しいものを少し取り入れること、何より自分らしく使うことが身についているのでしょう。

 フードロスが取り上げられることが多くなりましたが、シーズン毎に売れ残った衣類はどう処分されるのか、日本ではまだ知る機会が少ないような気がします。ものを大切に使うこと。自分に出来ること。もう一度考え直してみたいと思いました。