piccola: 2020年4月アーカイブ

アブ・ハッサン

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 さて5か月ほどさかのぼります。2019年12月に公演したオペラ「アブ・ハッサン」を振り返ってみます。
 場所は“ことにパトス”という地下鉄駅直結のイベントスペース。100席程度のコンパクトな空間はお客様と会話をしているような距離感。とくれば、このオペラもそれに見合ったものにしよう!ということで、芝居はよりわかりやすく、細かなネタもふんだんに盛り込み、しかし歌やアンサンブルはよりみっちりと正確に。アラビアの雰囲気たっぷりの歌謡ショーのシーンも加えて…初演の数倍も濃厚なものになりました。作曲家のウェーバーだってこんなことになるとは思っていなかったかもしれない。天国から“まったくバカなことやってるなぁ”なんてツッコミながら楽しんで見守ってくれていたと…思いたいです(笑)。
でも舞台の面白い要素をふんだんに盛り込むのは非常に面白い!苦労があってもやはり楽しさが勝ってしまうのでやめられないのです。個人的には客席から出入りしたり、客席でお客様を少し巻き込んでのお芝居が他にはない楽しい経験として残っています。
 また楽しい舞台が出来る日が来るのを、今は心を熱くしながらじっと待つ毎日です。

 

昨年は創立30周年を迎え、オペラ「オルフェオとエウリディーチェ」「アブ・ハッサン」、そして30年を振り返る記念コンサートなど、支持会合唱団の皆さんにもお力添え頂いて様々な公演を行うことができました。今年はオリンピックイヤー、そしてベートーヴェンイヤー!さらに充実したコンサートをお楽しみいただこうといろいろな企画が進んでいたのですが、あれよあれよという間に日本中が緊張に包まれる状況になってしまいました。残念ながら延期が決まった公演もありますが、楽しみは少し先に延ばして、音楽への気持ちを熱く燃やしながら準備していきたいと思います。
さてコンサートの無い空白期間、私も自宅時間がたっぷり。パソコンに向き合う時間も出来てきたので、ちょこちょことこちらも更新していきたいと思います。
ということで続きはまた次回…